てぃーだブログ › ミ~ちゃん、今日も元気!

2011年05月25日

朝はやっぱり・・・



 入院患者の朝は早い

症状に寄っても違うが自由に動ける人の中には 朝6時前から

「オハヨ~ オハヨ~ みなさ~ん
朝ですよ~~」 と言いながら 皆を起こし全てのカーテンを開けながら話かけてくる。

 「アレ? まだ眠いの? 顔を洗ったら目も覚めるよ、早く起きてごらん・・・」  と

大きなよく通る声で話しながら私の枕元にやって来る。

そして決まって 「あんたのラジオつけてごらん ダ- 皆でラジオ体操でもしよう。

 皆に聞こえるくらい大きくならしてごらん、皆で体操でもしたら元気も出るサ~」




私はしぶしぶおばあちゃんに従い 結局二人だけでラジオ体操をしていた。





そのとき、病室の前を通りかかった看護婦さんが呆れ顔で入ってきて

「なにやっているんです!

朝のチェックの前にそんなに動いたら血圧が上がるじゃないですか!

ここは病院なんですよ!・・・」



〈ごもっとも・・・〉



結局、またすぐにベットに戻り
黙って横になっていると

おばあちゃんのイビキが聞こえてきました・・・




今でも、あのおばあちゃんの看護婦さんに叱られた時の

意気消沈した顔が可愛らしく思い出せます。  

Posted by ミ~ちゃん at 10:08Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2011年05月24日

ヨーンナー、ヨーンナー




久々のキーボードに緊張して、打つのにものすごく時間がかかりそうです。
  また、ヨーンナー、ヨーンナー やっていきたいと思います。
     
    よろしくネ、 ポポポポ~ン!  

Posted by ミ~ちゃん at 12:15Comments(0)TrackBack(0)私のことです

2010年10月23日

飲む点滴



私は入院すると、治療は先ず絶飲食から始まります。
その間、2,3種類の点滴を同時に打ちます。
24時間ずっとそれは続きます。

絶飲食も辛いのですが、それよりも大変なのは点滴の針がずれないように
うかつに寝返りも打てないことです。
そして、やたらトイレが近くなることです。朝も昼も夜もお構いなしです。

そのため睡眠不足の日が続きます。


  私は、あれこれ一生懸命考えました。
どうにか、せめて6時間くらいはぐっすりと眠れないものか・・・

そして私は閃いたのです。
「そうだ!点滴を夜、眠る前に一気飲みしてから眠ればいいのだ!」

「そう、私は学生の頃の、「夏休みの宿題は最初の三日間だ作戦!」を思い出し
看護婦さんに提案してみた。

「ダメです、何言ってるんですか、ゆっくり身体に入るから良いんです」と怒られた。

 

  「ですよね~、ごもっともです」


その後、また看護婦さんがやって来て「夜の6時間の点滴は今夜からカットになりましたよ」
と言ってくれました。

私はその後その看護婦さんには頭が上がらず…でしたが、お気に入りになりました。
  ちょっと注射は 下手だったけど 大好きになりました。
  
   「クールな看護婦さんも良いけど こんな看護婦さんになりたいな~」
   なんて 少し思ったりしました  

Posted by ミ~ちゃん at 10:18Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年10月21日

氷水漬け

沖縄の夏は長いので入院患者の間でも「今日もアツいね~」が
挨拶代わりになる。


うちわを 休みなく力一杯仰ぎ続け かえって汗をかいている人もいる位だ。

 そんな中 一人の入院中のおばあちゃん 食事の運ばれてくる直前に必ず 大き目のコップに
あふれんばかりの氷を製氷機から取って来て それをご飯茶碗に載るだけ載せてさらに隙間に
水を入れている。 お茶漬けならぬ 水漬けにしてしまう。 一日3食同である。

しかも 他のおかずや汁物にはあまり手をつけていないようだ。

「夏は やっぱりこれだよね~ これならいくらでも食べられるサ~」
 と言って ご飯を残している人から貰っては3杯から4杯はぺろりと食べる。

 ゆで卵に付いてくる塩を隣の人から貰ってキープして置いて置き
ご飯にかけると 更にもう一膳食べることが出来るそうだ。

 「あんたもやってごらん オイシイヨ~」 と とても嬉しそうに食事をしていた。



ある日 看護婦さんが おばあちゃんに聞いた
 「おば~ちゃん 毎回、白いご飯だけしか食べていないみたいなのに 体重増えているね~
   なんでかネ~ 売店でお菓子買ってる様子もないし なんでかね~ 不思議ネ~」


その後 ナースステーションの前を通りかかった私に 看護婦さんが話しかけてきた。

「ねえ・・なんで あのおばあちゃん太ったのかナ~ 何か知ってることな~い」
  看護婦さんは薄笑いを浮かべ ”シャベッちゃいなさいよ~”と優しく詰め寄った。

「あのおばあちゃんは 白いご飯が大好きみたいです。。。他の人からも分けてもらって毎回4~5
杯は食べてると思います。。。」


私はとうとう喋って楽になった。



ところが・・・

そのせいで おばあちゃんは 食事のたびナースステーションの前に連れて行かれる事になってしまった。




おばあちゃん ささやかな楽しみを取り上げてしまって ごめんなさい・・・



  

Posted by ミ~ちゃん at 13:06Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年09月30日

みみずが のた打ち回ってるみたいな・・・

 先生方は 回診のときカルテにいろいろと記入しているようだ。


そのカルテを見ていた一人のおばあちゃんが言った。

「先生たちは これ 後で読んで意味分かるのカネ~みみずがのた打ち回ってるみたいだけど・・・」


「まさかとは思うけど何の意味も無いなことが書かれてたらどうする?・・・」


「他の人の物も同じ様なものなのかね~」


  「先生は自分だけ読めるようにわざとこんな風にしているのかネ~」



・・・もしかしたら・・・”癌” とか "死ぬ”とか そんな事書いて居るのかネ~・・・

私達にばれないように わざとあんなふうに 書いているのかもしれないね~」
  


  「どうしたらいいと思う?。。。 きっと聞いても 本当の事はいわないんでしょうからネ~・・・

言ってくれたほうがいいのに・・・  でもやっぱり言わんでくれた方がいいのかナ~」



おばあちゃんは 少しの間落ち込んでいるようにも見えたが
食事の時間が来るころには すっかり明るさを取り戻していた。



2日後、おばあちゃんは元気に退院しました。

たいしたことなかったようで、よかったです。


  

Posted by ミ~ちゃん at 14:34Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年06月02日

試してごらんと言われても・・・ 




私は入院中いつも靴下を穿いている、 
特に理由はないが 家でもそうしているからだ。

たまたま、その日は靴下を履かずスリッパを履いていた。


同室のおばあちゃんが それに気付いて私に言った。

  「靴を履く時に穿くから靴下なんだよ. スリッパは素足で履くものなんだよ
  最近の若い人は何も知らないんだネ

  ダイタイ 先の開いたスリッパは健康には良くナインだよ。 足先を風にさらすのはロクなコトにはならないんだよ・・
  だから 昔の人は早死にしたそうだよ。

  昔の人は下駄ばかりだったから足が冷えて早死にしたんだそうだよ。
  だから靴を履くときも必ず靴下を穿かなきゃダメなんだよ・・・そのほうが長生きできるらしいから・・

  みんなためしてごらん・・・ 絶対だから・・・」




そこまで言うのなら試してみたいとも思ったが・・・どうやって試したらいいのか私には解らなかった。

  

Posted by ミ~ちゃん at 11:17Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年05月31日

爪の縦線は癌のしるし?




外科病棟に片足首骨折で入院中のおばあちゃんがため息交じりに私に話しかけてきた。

「どうせ もうすぐ死ぬみたいなのに・・・足首直しても意味ないと思うんだけどね~・・」

  「えっ」 

  私はなんと言っていいのか解らずに黙ってしまった。


「見てごらん   この爪の真ん中のたての線」 と言って近付いてわざわざ見せてくれた。

縦にうっすら線が入っているかな~?  という程度で  
「で?」 という感じだが・・・


おばあちゃんは 知り合いに
 「爪に縦線がある人は癌なんだヨ」 と教えられたそうです。
その言葉を信じたおばあちゃんは 暗い毎日を過ごしていたようです。

そんな落ち込んでいるおばあちゃんに 
となりのおばあちゃんが ポツリと 一言



 「そんなに太った癌の人なんて いる訳ないでしょう? アンタは大丈夫 癌じゃないよ・・」



そう言われたおばあちゃんはどの言葉に腹をたてなのか「フン・・」と言って横を向いてしまった。  

Posted by ミ~ちゃん at 10:25Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年05月29日

私のテレビあっち向いてる・・・




隣のおばあちゃんは 今日も物静かで動き回る様子も無くジ~ッとしています。

テレビを見るでもなく お喋りをするでもなく ラジオを聴くでもなく 
一日中、 ベットで起き上がっては又横になったりする程度のようです。

見かねた看護婦さんが「少しお散歩しませんか?」  「身体を起こすのはまだ辛いですか?」
とか気を使って話しかけたりしている。

すると

やっと おばあちゃんは不機嫌そうに答えてくれた。
「私のテレビあっちむいているさ~ ほかに楽しみも
ないのに テレビもみられんサ~ せっかくテレビカードも買ったのにどおするね~ 誰でも怒るでしょう?・・・」

  我慢していたおばあちゃんの怒りは話していくうち、どんどん大きくなっていくようにも見えた。


びっくりした様子の看護婦さんは
「おばー このテレビはどこにでも向くヨ~ほら ほら簡単にほらネ・・・これくらいでどう?
大丈夫? 見えるね~?」


おばあちゃんは一瞬固まったように見えた。

つい今しがたまでの怒りは何処へ納めたらいいのか・・

おばあちゃんも少し苦笑いでごまかすしかなかったようだ。
 「最初から 教えてくれればいいのに・・・誰も何も言わんから 解らんかったサ~ ゴメンね 大きな声出して・・・」

 おばあちゃんも 看護婦さんもすぐに笑顔になった。



まわりにいた私達も ほっと胸をなでおろした。 解らない事は誰かに聞こう・・・
 私も改めて そう思ったのでした。  

Posted by ミ~ちゃん at 11:31Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年05月15日

癌か・・・




今度のおばあちゃんは検査のため入院してきました。

見ると、コップも 下着も 洗面道具も 何から何まで 新品を持ってきていました。
 「家にあるものは 皆ボロだから こんな時くらい新しいの買わんとネ~」
と 言ってニコニコ顔です。

セロハンの袋から取り出したり値札をはがしたり
鼻歌まじりで片付けていました。
そして、新しい靴下を穿いたその時、
おばあちゃんは自分の足が 「癌にかかっている」 と 気がついたそうです。



「皆私に言わないけどなんとなく雰囲気で解るサネ~」

「まえから膝は少し痛かったけど とうとう 歩くたんびにちくちく痛いさ~、
そのうち歩けなくなるのかね~。 怖いサ~ 直るかね~。」 と 看護婦さんに話した。

  「ちょっと 見せてくれる?」 
 看護婦さんに言われおばあちゃんは足を出した。


看護婦さんが靴下を取り足を見ようとしたその時「イタッ」と声を漏らし


 そして靴下を調べた。


ナント そこには 値札が付けられていたナイロンのピンが残ったままだった。


   「これは・・・痛かったでしょうね もう大丈夫」
  
   看護婦さんは そのナイロンピンをおばあちゃんに見せてからゴミ箱に入れた。



おばあちゃんはすっかり安心したのか
その後は退院まで ズ~ッと明るいおばあちゃんだった。  

Posted by ミ~ちゃん at 10:36Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年05月11日

おにぎりと味噌汁




隣のベットにおばあちゃんが入院してきた。

そしてそこに病院の栄養士さんがやってきた。

おばあちゃんは色々聞かれていた。

「そうネー、わたしはおにぎりと味噌汁があれば上等ヨー
それでお願いネー」
と繰り返していた。



そして食事の時間がやってきた。

野菜や肉、酢の物、果物などがおばあちゃんの食事トレーに並んでいた。
するとおばあちゃんは、顔を真っ赤にして怒り出し大きな声で言った。

「なんねーこれは、おにぎりと味噌汁でいいって言ったでしょー
こんなに贅沢なもの食べていたら長生きできないサー
お腹いっぱいになって寝てばかりいたら、何のいいことがあるねー
わたしはご飯食べに来てるわけじゃないからサー」


看護婦さんを困らせていた。

「食べるのも治療の内ですよ」となだめられていた。


おばあちゃんは小さな声で
「こんなに不味い物食べていたら、治るのも治らんヨー」
と言ったが、


看護婦さん、聞き逃さず

「早く退院してから、お家で好きなもの食べてねおばあちゃん」



さすがです。  

Posted by ミ~ちゃん at 20:23Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年04月28日

美人薄命




 今日から入院して来たおばあちゃんは重い糖尿病で
注射を打つ練習の為の入院だそうです。

毎日3回食事の度に自分で自分のお腹に注射を打たないといけないそうです。
その大変さを”不治の病”と云い 少し悲しげに しかしどこか自慢げに

「美人薄命」って昔から言われてるし仕方ないネ・・

「美人女優さんに多いらしいの・・・なんてったっけ? そうそう・・糖尿病って言ってた.・・」

それを聞いたお隣の患者さんも

  「アラ・・ 私も糖尿なのよ・・・」

それを聞いていた別のおばあちゃんも話しに入ってきた。

「美人ってとこはあってるけど とっくに60も過ぎてるし・・
   まだまだ死にそうでもないし・・・」

するとまた別のおばあちゃんが言った

 「薄命ってなんネ~」


別のおばあちゃんが答えた

  「美人薄命っていうのは 美人は早死にするって言う意味サ~」

すると
 「そうだハズ 私の母親も美人だったけど・・・70少し超えたくらいに亡くなったサ~」

「アイヤ~ そんなに若くで亡くなったら 心残りな事が多くて成仏できないはずよネ~」

 「あんたは 何歳くらいまで行きたいネ~」


 やはり私にも聞いてきた

「旦那が 死んだら次の日に死にたいナ~ それまでは 頑張りたいナ~」


   "テレビドラマでいつか聞いたせりふを思い出したので言ってみた。 。


「そうか・・旦那が先に死んでくれたら 私、もう少し長生きしたいかもネ~」
  (エッ そういう意味じゃなかったんだけど・・・)

 「毎日喧嘩ばかりしてるから病気にもなるんだはずヨ・・」

 「でしょう?」 と私の顔をみて なにか言ってほしそうだった。

「でも 云いたい事いえるのも主人くらいだし・・
旦那よりは一日くらいは長生きして少しは恩返ししないとネって思うヨ・・」

 「あんたのご主人は毎日見舞いにも来るし 洗濯物も持って帰ってくれるし
 そんないい人に限って早死にするらしいよ

「そうそう うちの役に立たないような旦那に限って長生きするらしいよ・・」

 「でも若いころはうちの旦那はよく働きよったヨ~ うちの畑が一番出来ていたサ~」

「うちの旦那も 子供の面倒はよくみていたサ~ あれが抱っこしたら皆泣き止んで笑いよったヨ~


・・・・・


結局のところ皆それぞれに旦那さんを愛しているようです。

めでたし、めでたし。  

Posted by ミ~ちゃん at 13:43Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年04月22日

青汁でやさしい気持ちに




 入院中の私はレントゲン撮影のため1階のレントゲン室の前で
自分の名前が呼ばれるのを待っていました。

すると先に外来の患者さんで やはりレントゲン撮影の順番待ちのおばあちゃんがいました。

しかし、なぜか私の方が先に名前を呼ばれました。  

 「後から来たのにスイマセンネ~」と 言うと

「いいよ~ おば~は検査に来ただけだし 
ヒマしてるから大丈夫だよ~ 気にしないで~」と言ってくれた。

暫くして私は撮影を終え部屋を出た。
先ほどのおばあちゃんは手作りらしいと~っても大きなおにぎりを急いで食べている最中だった。
その横には 今はやりの青汁らしき飲み物もペットボトルに入れて置かれていた。

そして 私と目があうとにっこり笑ってくれたのでした。


私は 「なんでもないとイイデスネ~」と言うと

「うん! 大丈夫よ~ ヒマだから来たけど おばあは なんでもないよ~元気さ~ 
毎日コレのんでるし ハッ ハッ ハッ」 と大きな声で話してくれた。


なんとも 気持ちのいい優しいおばあちゃんに とてもほのぼのした思いをしました。


”私も 青汁飲もうかな 元気になれるかな・・・”  と 思いました。  

Posted by ミ~ちゃん at 13:50Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年04月15日

犬のせいで糖尿病




 糖尿病のおばあちゃんは

「うちの犬が まえから糖尿病だったんだはずヨ~ きっと私に移ったんだはずヨ~」

先生は「糖尿病はうつりませんヨ」って言うけど・・・

  きっと生霊のせいダハズ  甘いものとか油物とか好きだし
  いつでもおなかいっぱいがいいみたいだし 
  動くの嫌いみたいだし 
  毎日毎日ただゴロゴロしてるか寝ているかダシ

とにかく うちの犬と一緒に暮らしていたら いつもお腹がもたれて もたれて・・・;

 きっと あれから 病気うつったんだハズ~

 でも食べてるときのアレの可愛い事可愛い事 本当に皆にも

見せてあげたいくらいとっても可愛いよ~

 あれと一緒にご飯食べるなが私の幸せさ~

オジーと 一諸にご飯食べても物も云わんし 何も面白くないけど

 アレはとても美味しそうに笑いながら食べるから

何たべても とっても美味しいサ~・・・ア~早く家に帰ってあれと一緒にご飯食べたいサ~




 つまり、夫より愛犬を愛しているのだろうか

犬が可愛いのはとてもよくわかる。  わたしもペットを猫可愛がりすぎだとよく言われている・・
きっとそのうち ペットと一緒に糖尿病になるのだろうか・・・

  犬の健康のためにも 私から始めよう ”正しい食生活 ガンバルゾ エイエイオ~~  

Posted by ミ~ちゃん at 14:19Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年03月27日

エコエコアザラク?




その日、病院の廊下を小さな女の子が走り回って遊んでいた。
病院の廊下は、ときどき子供の遊び場になったりします。


40代くらいの嫁に付き添われたおばあちゃんが今日から入院するようです。
二人で持ってきた荷物をおしゃべりしながら片付けていました。
仲の良い嫁姑のようです。

そのうち、おばあちゃんの荷物に、走り回っていた小さな女の子が足をひっかけ
転んでしまい大声で泣き出してしまいました。


小さな女の子はなかなか泣き止まず力の限りなき続けていました。


もう泣き出したら止まらないようです。
ず~っと意地になって涙も流さず声が枯れんばかりに泣いていました。

廊下から病室まで泣き声が響き渡ります・・・・


どうにか泣き止んで欲しいと、皆が願っているような空気が流れていましたが
ますます大声で泣き続けます。


周りの人はオロオロするだけで何も出来ません。


すると 何を思ったのか泣き止まそうと お嫁さんのほうが  「痛くない 痛くないよ エコエコアザラク エコエコアザラク・・」
といいながら 手と顔は 「イナイ イナイ バ~」 をしている。

「エッ??」と 思ったが 私は何も言わず見ている事にした
子供はやはり泣き止もうとはしなかった。

「違うでしょう? イナイ イナイ バ~」でしょう? と通りすがりの女性が代わりに泣き止まそうとしてくれたが
やはり その女の子は泣き止んではくれなかった。


「やはり 今どきの 子供は 食べもんじゃないとだめなのかネ~」

  「お菓子でしょう ?」

「イヤ~お金でしょう?」
  
  「どっちにしろ  ”エコエコ アザラク ”は違うんじゃナイ ?・・」


病室の皆は、今頃になっていろんな意見を言ったりする。



そのうち、エコエコ アザラクが効いたのか女の子が泣き止んだ。

なにはともあれ、めでたし めでたし・・

  

Posted by ミ~ちゃん at 14:52Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年03月11日

アイヤ~、カップが・・




 6人部屋の入院患者の中では、どうやら私が一番若いようです。

なんとなく成り行きで朝昼晩の食事の配膳や後片付けをしていました。
これを毎日何となく繰り返していました。  

 その中の一人のおばあちゃんの退院が決まりました。

退院の日おばあちゃんは「アンタには毎日世話になったから このカップをあげようね~
大きくて使いやすいし 色もきれいでしょう・・・ほら上等ダヨ~」と 私のテーブルの上に無造作に置きました。

 私はせっかくなので丁寧にお礼を行ってそのカップを頂くことにしました。


おばあちゃんは最後に部屋を出て行こうとしてもう一度振り返って私達に軽く会釈をして
目線が私が今もらったカップに止まった次の瞬間・・・

「アイヤ~ やがて忘れるところだったサ~ なんでこんな所に置いたカネ~」
と さっき私にくれたカップを眼にも留まらぬ早業で自分の鞄の中に入れて早足で去って行きました。

「エッッ」と思ったものの・・・・ 
まあいいかと笑っていると その様子を見ていた隣の入院患者さんも笑っていました。

「おばあちゃん きっと 気が変わったのね」  「急に惜しくなったのよ」  「言った事を忘れたんじゃないかナ~」
しばしの間、部屋中で笑い声が起こりました。


少し複雑ながらも、楽しい時間でした。  

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2010年03月10日

アホの坂田




 回診の時、一番偉い先生が一番前を歩きます。
そして、三角形の一番前を歩く先生はいつも決まっています。
一番偉い先生は ちょっと小柄です。

優しい口調 物静かな振る舞い 穏やかな物腰、紳士です。

 的確な判断 細かい所まで指示を出し 若い研修医にも
礼を尽くしているようにさえ見えるその話しかた。

 誰もが一目おく存在です。

患者にも 看護婦さんたちもその先生は絶大な人気と信頼を得ているようです。


しかし しかし・・・・


  顔がアホの坂田にソックリなのです。

すれ違う人の中にもやはり「エッ」と振り返るひとも時々いる位似ているのです。

先生の回診を待ちわびて誰かが歌います「アホ アホ アホの坂田~♪ アホ アホ アホの坂田」
なんと自作の振りまでつけて歌います。

ますます 先生の好感度はアップです。 私もいつしか覚えました。

「アホ アホ アホの坂田~♪ アホ アホ アホの坂田~♪  アホの坂田がやって来る・・・」



みんな先生が大好きなのです。  

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2010年03月06日

旦那様 大変です 病気です・・・その15 牛乳




 半日の外出が許されるようになって家に戻ったある日 スーパーのチラシに目が行った。
今日は 牛乳の特売の日だった。
我が家は皆、牛乳が大好きだ。
だから、冬でも牛乳は切らしたことはない。
水がわりにとにかく牛乳を飲む。

 「ヨーシ 任せなさい!!」 と 気合を入れ ”牛乳を買います” と 紙に書き イザ スーパーへ・・
お一人様2本までだったので2本買い、レジで支払いを済ませ車の中に置き又店内に戻り牛乳を買う。
繰り返し合計6本もゲットした。

 「ヤッタネ!」 私は得意顔で家に戻った。 そして冷蔵庫に入れようとしたが・・・・



   冷蔵庫の中はすでに牛乳でいっぱいいっぱいだった。



私は途方にくれ冷蔵庫と向き合って座り込んだまま 暫く動けなかった。

 そして ”牛乳はたくさんあります” と手の甲にマジックで大きな字で書いて
自分のバカさ加減を笑ってごまかすのでした。

日を追うごとに情け無い自分にも慣れ許せるようにもなってきた。

毎日毎日 主人が話してくれる ”私” に 驚いたり 納得したりの繰り返しだった。

 「やっぱり 人間って 基本的な所は変わらないんだネ・・・」
と嬉しそうに話す主人を見るのが心地良かった。

訳の分からない不安や焦りは、消える事は無かったが少しずつほぐれていく気がした。

「スカートとズボン どっちが好き?」

   「絶対 ズボン」

「何色が好き?」  

   「白と赤と ブルーも グリーンも好き・・・」

「じゃ お肉とお魚では?・・」

   「やっぱり 焼き魚でしょう・・」


以前から 全く同じ事を言っていたようだ。

そんな たあいも無い会話をしながら私と主人は多くの時間を過ごした。
それは私にとって この上無く心地よく ”生きている事" の そして ”この先この人と生きていくのだと
いう確信のような気がした。


                      つづく  

Posted by ミ~ちゃん at 12:53Comments(0)TrackBack(0)私のことです

2010年03月05日

アラ・・お元気?




 廊下を歩いて、お目当ての人の病室を探しているらしい一人のご婦人がいた。
一部屋一部屋、奥まで入りカーテンを開け 「すいません 00さんのお嫁さんですか?」と尋ねている。
なかなか見つからない様子だ。

 そのうち入院患者さんの中に顔見知りの人を見つけたらしく 

「アラ・・・お元気~」から始まり 「エ? あんた入院してたの?」
「何処が悪いの? そんなに悪いの 皆この事知ってるの? いつまでかかるの?」


話は延々と続き、ずーっと楽しそうな声が聞こえていた。


やっと「アラ 大変 私 今仕事中なのよ」 と2時間以上経ってやっと仕事に戻る気になったらしい。
なにやら 役場の仕事で 入院中の人の中に合わなくてはいけない人が居るらしい。

最後に残した言葉が振るっていた。「じゃ~ね~ 又ね~ 元気でね~ 又お喋りしようね~」だった。


  ベットの上の彼女はため息をつき 毛布を頭から被って横になった。
かなり疲れたような表情をしていた。  


 おつかれさまでした・・・入院患者ですからネ・・・・。


それにしても、役場の人ってヒマなのかな~~・・・・。  

Posted by ミ~ちゃん at 16:48Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年03月04日

だれだっけ?




半日外出の許可をもらい 病院のすぐ近くの量販店へ出かけた。
病室で着るカーディガンを買うためだった。

 すると同じようにカーディガンを選んでいる人がいた。


「どこかで 見たことあるような 無いような・・・」


むこうも私に気ずいて軽く会釈をした。私も軽く会釈をしたが 本当は誰だか解っていなかった。
  あまり気にも留めずにそのカーディガンを買い 病室で着ていた。

すると次の日 ナント アノ紺色のカーディガン着た看護婦さんが・・・・

そうか   どこかで見た顔だと思っていたが・・・・

互いに笑って

    「そのカーディガンいいねー」

           「いいでしょう?」
  
  「私のもいいでしょう?」

           「うん イイネー。」

と褒めあって 少し以前より親しみが沸いたような気がした。



それにしても 私服になるとお互い解らないものなのですネ・・。  

Posted by ミ~ちゃん at 10:34Comments(0)TrackBack(0)入院日記

2010年03月03日

旦那様 大変です 病気です・・・その14 算数セット




退院したものの、以前のようには、外出しない日々が続いていた。
誰かが玄関をノックしても居留守を使い 息を潜めていた。
相変わらずスーパーへも一人では行けず主人と一緒に外に出るのがやっとだった。

 しかしテレビを見て健康に良いと聞けばワインを買い 深層水が良いと聞けば買って飲み、
にがりが良いと聞けば何にでも使う。
  私は テレビの言いなりだった。
以前の私からはかけ離れ すべてに消極的でどんどん遠慮がちに考えるようになっていた。


 その頃は入退院の繰り返しだったが どちらかといえば病院で過ごす事の方が多かった。

我が家もほったらかし 主人の実家のすぐ後ろにアパートを借り 子供達も近くの小学校に転校させた。

毎日が不便で 先の見えない不安に 疲労も重なり 主人は精神的にも肉体的にもぎりぎりの所だったようだ。

ましてや5人の孫の世話に義理の母は毎日大変だったに違いないが その事で何か言われたことは
一度も無い.  本当に感謝している。 

やっと 退院できたにもかかわらず 誰だか解って貰えない程痩せた私は人前に出るのがイヤだった。
体力も無く 子供達と遊ぶことすら思いもよらず 口数も少なく 只寝てばかりいた。

それでも 小学校に上がる子供の算数セットにいちいち名前を書き込むのが嬉しくてたまらないのに
「又 今年も書くの?・・ 去年も確か書いていたよね~ 」
 「だって年子だから仕方ないよ・・・」
「しかし これの何処に名前 かけるの?」
  文句を言いながら 冗談を言いながら 結局、皆でワイワイいいながらやっと終わらせる事ができた。
子供達も久々に私と一緒に過ごす時間が新鮮に感じられていたように思えた。


  ”私にもやることがある やれることがある” という幸せに 私は踊りだしたくなるほど程嬉しかった。


                         つづく  

Posted by ミ~ちゃん at 10:47Comments(0)TrackBack(0)私のことです